平成17年11月に開かれた第25回全国豊かな海づくり大会(かながわ大会)では、東京湾の環境再生のシンボルとして、幻の魚アオギスの研究放流が検討されましたが、いろいろな人達からの反対意見もあり、結果として放流されませんでした。
私たち財団法人海洋生物環境研究所ではこの研究放流のために、九州から連れてきた親アオギスが生んだ数千尾の子アオギスを、平成17年4月から大事に育ててきました。しかし放流が中止となり、これまで育ててきた多くのアオギスたちの里親を捜してきました。
皆さんの前にいるアオギスは、そんな行き場所をなくしたアオギスたちです。このアオギスを見て、育てて、皆さんで東京湾などの海の環境について、どうしたら良くなるか?
どうしたらアオギスがすめる海になるか? 考えてみてください。
アオギスは、かつて日本の各地にすんでいたキスの仲間ですが、海辺の環境の変化のために、今では北九州の一部でのみ見られる「幻の魚」となってしまいました。
アオギスは、春の終わりから夏の初めにかけて、沿岸や内湾の奥に入ってきて、梅雨の頃に干潟などで産卵し、その後、秋になり、水温が下がるとともに沖の深みに移動します。
東京湾でも、アオギスは普通にすんでいました。また、春から初夏を中心にアオギスの脚立釣りが、昭和30年代頃まで盛んに行われ、江戸前の風物詩となっていました。しかし、埋め立てなどにより干潟がなくなるにつれて、アオギスの数も減り、今では絶滅したと考えられています。
アオギスの里親先一覧 |
横浜市立間門小学校
Tel.045-622-0005 |
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横浜市立文庫小学校
Tel.045-781-3368 |
横浜・八景島シーパラダイス
Tel.045-788-9608 |
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京急油壺マリンパーク
Tel.046-881-6281 |
新江ノ島水族館
Tel.046-629-9960 |
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横浜市「海とのふれあいセンター」
Tel.045-701-3450 |
浦安市郷土博物館
Tel.047-305-4300 |
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葛西臨海水族園
Tel.03-3869-5152 |
研究放流用アオギス飼育水槽(実証試験場)
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