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---イワシ---
海とその生物にまつわる諺や格言についてお話ししましょう。
今回のテーマはイワシです。ウルメイワシとマイワシとカタクチイワシを総称してイワシ類と言います。
呼び名の由来としては弱し(ヨワシ)と賎し(イヤシ)からきたという2つの説が有力です。 |
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エセ宗教を信ずる人に対して皮肉たっぷりな警告、ではなく、「白紙も信心次第」ということ。また、「鰯の頭」はつまらないものの筆頭として、よく引き合いに出されるので、信仰心が不思議な力を持つことにいう。
節分に柊の枝にイワシ(その昔はボラ)の頭を刺して門口に置き、悪鬼を追い払う追儺の儀式をしたことから、イワシが例えに引き出されたものだろうか。「鰯の頭にも理屈が付く」ともいう。 エセ宗教を信ずる人に対して皮肉たっぷりな警告、ではなく、「白紙も信心次第」ということ。また、「鰯の頭」はつまらないものの筆頭として、よく引き合いに出されるので、信仰心が不思議な力を持つことにいう。
節分に柊(ひいらぎ)の枝にイワシ(その昔はボラ)の頭を刺して門口に置き、悪鬼を追い払う追儺(ついな)の儀式をしたことから、イワシが例えに引き出されたものだろうか。「鰯の頭にも理屈が付く」ともいう。
折角の精進明けを、イワシのような下等な魚で祝うのはがっかりする、ということから、長い間耐えてきた気持ちが報われないことの例え。また、魚肉を食べないという精進戒律を下魚のイワシで破ることから、つまらないことでそれまでの努力が無駄になる例え。
「鰯網に鯨」。思いもよらない獲物にありつくことの例え。「鰯網で鯨の大功」ともいう。また、鰯網でクジラの漁れるはずがないことから、“あるはずがない”ことの意にも用いられる。
マイワシは、数十年に一度しか豊漁期が巡って来ない、といういい伝え。数十年から長くて十年の豊漁期がすぎると、次の豊漁の山が来るまで四、五十年かかる。昭和56年の漁獲量は*320万トンで、漁業史上例のない大々漁。その前のピークは同11年の160万トンで、同6年~14年にわたって豊漁は9年間続いた。
*現在までの最大漁獲量は昭和63年の約449万トン(農林水産省データより)
二階堂清風編著「釣りと魚のことわざ辞典」東京堂出版より転載。
魚の好む水温-その3- |
海生研で主な沿岸性魚類を用いて飼育実験したところ、種類によって好む水温(最終選好温度)が異なることがわかりました。
主として温水域に生息する魚のうちメバル、クロソイ、シマアジは20~24℃付近を、マダイ、シロギスは25℃付近を、暖流域に生息するイシダイ、イサキ、ブリでは26~28℃付近を、ハマフエフキ、コトヒキ、キチヌは28~32℃付近を好むことがわかりました。
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