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---マダイ---
和名マダイは、形、味覚、色彩が特に魅力的で
「タイの中のタイ」という意味で、そう呼ばれています。タイという呼び名の由来には、いろいろな説があります。そのなかでも代表的なものをお話しましょう。 |
体が幅広い楕円形で、体高が高くいわゆるタイ型であることより名づけられたという説。
国語辞書の大言海に「タイは平魚(タイラヲ)の意と云ふ。延喜式(平安初期の本)に平魚(タヒ)・・・」とあります。「タイの呼名は非常に古くからあり、タは平たいこと、イは魚(イオ)の意で、平たい魚がタイの語源であろう」と唱えた研究者もいます。
姿・形が美しく味も良い上に、体内の脂が腐りにくい性質を持っているため、お供え用としても便利で、また、長生きな魚で、40年位は生きることから、お祝い事にはなくてはならない「目出たい魚」という言葉が変化していったという説です。
タイは、朝鮮の言葉で古くから「道味(トミ)」と呼ばれており、それが変化して今日の呼び名になったという説。
ある学者は「万葉時代から、日本ではタイが通称。これは朝鮮でトミと呼ぶので、それが変化したとの説もある。当時の日本の文化人は朝鮮半島の帰化人やその子孫が多かった」と述べています。
外観や味覚に品があり、魚の王様の意味で名づけられたという説。
タイは沖縄では捕れませんが、奄美では、廷の魚(テイノイオ)と呼ばれ、朝廷で召し上がる魚と考えられていました。
「古くから人は武士、花は桜、柱は檜、魚は鯛といわれてきた。タイこそ海の王者-大位であり、川では鯉-小位であろう」と話す学者もいます。
鯛という漢字の由来について、「日本全国の周囲どの海でも周年とれる魚だから鯛」という説と、「漢字は鯛であるが、周の字は、古代の中国では扁平(ひらたいこと)を意味する語でもあった」という説があります。
二階堂清風編著「釣りと魚のことわざ辞典」東京堂出版より転載。
魚の好む水温-その1- |
海生研でマダイ(平均体長11.7cm)を用いて実験したところ、実験前に、
14℃ 18℃
20℃ 23℃
23℃ で飼育した魚は 24℃ 付近を
25℃ 25℃
28℃ 25℃
各々好むことがわかりました。
また、魚の好む水温はそれまで生息していた水温に影響されると言えます。
この他、約30種の魚の好む水温を調べています。
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