ヒラメの産卵期は通常3~7月ですが,ここで紹介する映像は2002年11月18日に収録したものです。10トン水槽に雌2尾(平均体長55cm),雄3尾(平均体長46cm)を収容し,飼育水温と日の長さを人工的に制御して,成熟を促した後に産卵させました。
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雄(♂)の3が雌(♀)に体をぶつける様子は,産卵を催促しているように見えました。灰色の煙突状のものは排水口です。
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産卵のために浮上した雌を雄3尾が追尾開始しました。
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雌が水槽底を1回転半する間に,雌の直下の位置を♂2が獲得しました。♂3は追尾を続けましたが,♂1は追尾をあきらめたようでした。
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3尾は水面を目指して浮上を続けました。パイプ状のものは,生み出された卵を集卵槽へ送るためのオーバー・フロー管です。
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♂2は水面近くで急反転した後に水槽底に戻りました。他の観察では,雄が水面付近で雌に先んじて放精することを確認しました。
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♂3も同様に水面近くで急反転した後に水槽底に戻りました。
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雌は雄2尾が急反転した付近で定位しながら放卵しました。円内の位置に卵が確認されました。
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卵が水流に乗って水槽内に広がり始めました(円内)。放卵を終えた雌は水槽底に戻りました。
14:33:41
卵がビデオカメラ直前まで流されてきました(矢印)。このあと直ぐに受精卵を確認しました。
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