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放射性物質モニタリングによる水産物の風評悪化抑制効果(学会発表)
公益財団法人 海洋生物環境研究所は,東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所のALPS処理水放出について,日刊水産経済新聞社のご協力のもと,同社が報道した関連記事を対象に,その経年変化等を解析し,処理水放出までの政策決定の過程,各省庁の放射性物質のモニタリング拡充,それらが風評悪化抑制に与えた効果について考察しました。
本成果は,2024年6月15日に日仏海洋学会 2024年度学術研究発表会にて口頭発表しました。 |
2024/6/17 |
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海洋の酸性化と貧酸素化の複合的な要素がシロギスの卵に及ぼす影響を明らかに~気候変動が水産資源に及ぼす影響評価~(論文発表)
産業技術総合研究所,摂南大学,海洋生物環境研究所,水産研究・教育機構の研究チームは,人為的な二酸化炭素排出の増加に伴い,世界的に進行している海洋酸性化と貧酸素化が,重要な水産資源の魚種であるシロギスの卵に対して複合的に及ぼす影響を,遺伝子レベルで明らかにしました。特に貧酸素海水が深刻な影響を及ぼすこと,貧酸素条件区では解糖系に関わる遺伝子の発現が上昇して環境変化に対応していることが分かりました。本研究によって得られた成果は,気候変動による水産資源への影響を考える上で重要な知見となります。本成果は,2024年1月31日にScience of the Total Environment誌(電子版)に掲載されました(https://doi.org/10.1016/j.scitotenv.2023.169484)。
詳細は,産業技術総合研究所のサイトをご覧ください(https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2024/pr20240201/pr20240201.html)。 |
2024/2/1 |
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日本沿岸域の酸性化進行状況に関するモニタリング結果を公表(論文発表)
水産研究・教育機構らの研究チームは,国内の5つの沿岸域においてpHとその他の関連する項目の通年観測を実施し,日本沿岸域における酸性化の進行状況を評価して,論文として公表しました。降雨時の塩分低下に伴い,10日間程度pHが低下する酸性化の現象が頻繁に発生し,その際に,貝類の幼生の殻の形成に影響が現れるとされるレベルまでpHが一時的に低下することも確認されました。ただし,実際に殻に異常を生じた貝類幼生の発生は観察されませんでした。また,陸から沿岸域へ供給される栄養塩の量が少ない海域ほど,塩分低下時のpHの短期的低下が小さいことがわかりました。沿岸域への栄養塩負荷量を適切にコントロールすることによって,将来の沿岸域におけるpHの低下量を削減できる可能性があります。
本成果は,2024年1月15日にBiogeosciences誌(電子版)に掲載されました(https://bg.copernicus.org/articles/21/177/2024/)。
詳細は、水産研究・教育機構のサイトをご覧ください(https://www.fra.go.jp/home/kenkyushokai/press/pr2023/fri_20240115_acidification.html)。 |
2024/1/15 |
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海洋環境でのトリチウムおよび放射性セシウムの海産生物への蓄積の比較について(論文発表)
福島大学 環境放射能研究所,海洋生物環境研究所の研究チームは,海洋環境でのトリチウムおよび放射性セシウムの海産生物への蓄積の比較を行い,トリチウムは蓄積しないことから蓄積過程が異なることを示唆しました。本成果は今後の再処理施設等での処理水の海洋放出に対するトリチウムの海洋環境での動きの変化を知る上で重要な情報となります。
本成果は,2023年8月13日にJournal of Oceanography誌(電子版)に掲載されました(https://doi.org/10.1007/s10872-023-00697-2)。
詳細は、福島大学のサイトをご覧ください(https://www.fukushima-u.ac.jp/news/Files/2023/09/173-001.pdf)。 |
2023/9/6 |
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日本周辺海域の宝石サンゴの成長速度が明らかに~宝石サンゴの保全に貢献~(論文発表)
海洋生物環境研究所,産業技術総合研究所,立正大学の研究チームは,準絶滅危惧種(NT)に指定されているアカサンゴ,モモイロサンゴ,シロサンゴについて,鉛210法を用いて成長速度を明らかにしました。本成果は宝石サンゴの保全を図る上で重要な知見となります。
本成果は,2023年6月27日にFrontiers in Marine Science誌(電子版)に掲載されました(https://doi.org/10.3389/fmars.2023.1091594)。 |
2023/6/28 |
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ケイ質殻プランクトンのシリカ定量方法を開発~北極海のケイ素循環における放散虫の役割を解明~(論文発表)
海洋生物環境研究所,海洋研究開発機構,オスロ大学(ノルウェー),産業技術総合研究所の研究チームは,ケイ質殻プランクトンのシリカ(SiO2)を迅速、正確に定量する新たな手法を開発するとともに,西部北極海のケイ素循環における放散虫の役割を明らかにしました。
本成果は,2021年9月7日にLimnology and Oceanography誌に掲載されました(https://doi.org/10.1002/lno.11928)。 |
2021/9/29 |
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水温調節を用いたサンゴの人為的な成熟・産卵に成功(学会発表)
公益財団法人 海洋生物環境研究所及び国立研究開発法人 産業技術総合研究所の研究チームは,水温調節の方法を用い,初めて造礁サンゴ類を短期間で成熟・産卵させることに成功しました。
本成果は,2017 年11 月23 日に日本サンゴ礁学会第20 回大会にて口頭発表しました。 |
2018/1/17 |
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給餌試験による放射性セシウムの取込・排出のモデル化に成功(学会発表)
研究所(公益財団法人海洋生物環境研究所、香川謙二理事長)は、放射性セシウムを含む餌をマダイとニジマスに与え、120 日以上飼育して放射性セシウムの取込、排出を調べた。その結果、餌から魚体への放射性セシウムの濃縮、魚体からの排出を、魚体の成長を考慮して精度良く評価することに成功した。 |
2017/3/27 |
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